どのように生きるか

病気:躁うつ病・薬物依存(処方箋依存) 趣味:ウォーキング・読書・太極拳 宗教:天理教 平和:九条の会 一言:リンクを有効に活用してください!(本ブログはトラックバックの受付は行っておりません)
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | pookmark |
「女性の世界史的復権」
社会進歩と女性
「女性の世界史的復権」の時代が始まっている
不破社研所長の講演
日本共産党社会科学研究所の不破哲三所長は、七日、「新日本婦人の会」内党後援会主催の講演会で、「社会進歩と女性」について話しました。講演は約三時間にわたりましたが、そのポイントを紹介します。

女性解放の道――古典から学ぶ

 講演は、今から百二十四年前にエンゲルスが執筆した『家族・私有財産・国家の起源』の内容をふりかえることから始まりました。不破氏は、最初に、「いまなぜ、『起源』なのか」と問いかけ、「それは、エンゲルスがここで提起した未来社会における女性解放の展望が、女性問題で現在世界に起こっている大変化を理解する指針をあたえてくれるからです」と答えます。

 不破氏によれば、この本でのエンゲルスの解明で大事なことは、次の諸点です。

 ――人類社会は女性差別などが存在しない時代が数万年も続いていた。そこでは、親子関係は母系が中心で、女性が担当した家政も、男性が受け持つ生産活動にならぶ社会の公的活動だった。

 ――やがて男性が従事する生産活動の比重が大きくなり、その都合から、親子関係も父系が中心に変わり、社会の全体が男性支配の社会に変貌(へんぼう)した。これが「女性の世界史的敗北」(エンゲルス)で、この「革命」はヨーロッパでは、二千―数千年前に起こった。

 ――いま、女性参政権など女性の法律上の権利の平等が問題になっているが、それだけでは本当の意味での男女平等の社会は生まれない。平等社会を回復するためには、「公的産業への女性の復帰」――女性が生産活動をはじめ社会の公的活動に平等の権利をもって参加することが、カギになる。それには、女性が育児をはじめ家事の全体をになっている状態を解消することがどうしても必要だ。私たちがめざす社会主義社会は、家事の大部分を社会がになうシステムをつくりあげ、女性の公的活動を保障する社会となるだろう。

世界で女性の地位はどう変わってきたか
 エンゲルスのこの提唱から百二十四年、この問題で、世界は大きく変わりました。

 政治的平等の問題では、女性参政権は、いまでは文字通り世界の普遍的原理といえるところにまで拡大しました。二十世紀のはじめには、女性が参政権をもった国はニュージーランドただ一国でしたが、二十一世紀を迎えた現在では、世界の百九十三カ国のうち、百八十九カ国で女性参政権が確立し、それがないのは、バチカン市国とアラブの三つの君主制国家だけ、どれも国政レベルでの議会も選挙もない国です。

 さらに巨大な変化が起こったのは、社会的平等の分野です。

 不破氏は、第二次世界大戦後の大きな変化として、世界資本主義の戦後の高成長が、女性の職場進出を大規模に進めたことを、主な国ぐにの状況を描き出したグラフを示しながら説明しました。

 「エンゲルスが未来社会の展望とした『女性の公的産業への復帰』が、先行して資本主義世界の現実となったのです。社会はいやおうなしに、その条件づくりに取り組まざるをえなくなり、そのことが世界的な女性の運動と結びついて、差別撤廃・男女平等の新しいルールを生みだしてきたのです」

 この問題には、二つの焦点があります。

 一つは、職場での平等を確立することです。この問題で、不破氏は、戦後の発展のなかで、(1)「同一価値労働同一報酬」という言葉で言われる賃金の平等の要求、(2)採用、選考、昇進など雇用にかかわるすべての問題での「均等待遇」の要求、(3)形式だけととのえたが差別の実態は変わらないという「間接差別」の排除など、三つの点で男女平等の要求が深められていることを紹介しました。

 もう一つは、家事の面で女性が担う負担を解決する問題です。この問題を、エンゲルスが「女性の公的産業への復帰」を実現するための社会的な条件づくりとして重視したことは、さきほど説明しました。この問題への世界的な取り組みがはじまったのは、一九七五年に国連の提唱で開始された「国際女性年」の運動のなかででした。不破氏は、国連や国際会議の宣言や国際条約の文面の変化を紹介しながら、六〇年代後半から十年ほどの間に、この問題に取り組む考え方が急速に深められていった過程をたどり、その到達点が、七九年に国連総会で採択された「女性差別撤廃条約」に集約されており、この条約が女性差別の社会から男女平等の社会への転換点となったと、語りました。

転換点となった「女性差別撤廃条約」
 国連では、男女の平等については、創立の時点から重視して国連の目的にも明記してきましたし、「世界人権宣言」(四六年)や「国際人権規約」(六六年)でも強調し、六七年には「女性差別撤廃宣言」というこの問題にしぼった宣言も採択しました。しかし、七九年の「女性差別撤廃条約」はこれまでの宣言とは違う重大な特徴を持っています。

 その一つは、これが「条約」であって、これに参加する「締約国」は、自国の国民にたいしても、世界にたいしても、その条文の内容を執行する義務を負う、ということです。

 もう一つは、その内容の重大さです。条約の前文および条項には、女性差別にかかわる問題で、これまでの探究の到達点が疑問の余地のない形で明記されています。雇用にかかわる平等の問題も第一一条に詳しく規定されていますが、いちだんと重要なことは、社会への女性の進出と家庭の問題とを両立させる問題について、その解決の方向を明示していることです。

 条約はまず、家庭的な責任の最大の部分をなす「子どもの養育の問題」について、これを「男女および社会全体が共に責任を負う」べきものだと規定しています(前文)。そして、社会がその責任を果たす問題では、親が家庭責任と公的活動への参加とを両立できるように「必要な補助的な社会的サービスの提供を、特に保育施設網の設置および充実を促進する」ことを、締約国の責務として規定し(第一一条)、男女の共同責任の問題では、「社会および家庭における男性の伝統的役割を女性の役割とともに変更することが男女の完全な平等の達成に必要である」ことを強調したうえ、本文では、「締約国」は、男女の役割についての固定観念を打破し、古いものを残した慣行をやめさせ、社会の行動様式を修正するための措置をとり、教育の面でもその線にそった活動が必要だということまで規定しています(第五条)。

 この条約は、まさに男女平等の原則を、各国がまもるべき社会のもっとも重要なルールとして位置づけ、その原則で社会をつくりなおそうということを世界に呼びかける内容をもっています。

 不破氏は、条約での世界の到達点を詳しく説明しながら、「エンゲルスは過去に起こった『女性の世界史的敗北』について述べたが、この条約を転換点として、『女性の世界史的復権』の時代が始まったと言ってよいと思う」と述べました。

 しかも、現在の世界は、男女平等のルールを推進する特別の仕組みをもっています。十九世紀に、イギリスで労働時間を短縮する最初の工場法が生まれたとき、その実施方を推進するために工場監督官の制度が設けられました。マルクスは、『資本論』で、工場主の違反を摘発して奮闘する監督官たちの活躍ぶりを生き生きと描いていますが、現代の世界の男女平等の諸条約も、条約での言いっぱなしではなく、その実施を確保するためのいわば“平等”監督官をいくつももっています。労働法の面での監督官は、一九一八年以来の長い歴史を持つILO(国際労働機関)の「条約勧告適用専門家委員会」です。人権の角度からの監督官は、国際人権規約によって設けられた「国連規約委員会」です。さらに、女性差別の全般に目を配る監督官は、「女性差別撤廃委員会」です。現在の世界は、こういう監督役の委員会が、各国の政府から報告を受け、また諸団体からの意見にも耳をかたむけながら、男女平等のルールをまもり実現するために活動している世界なのです。


 
続きを読む >>
| 女性差別 | 21:00 | comments(1) | - | pookmark |
女性の世界史的復権の時代がはじまっている
「女性の世界史的復権」の時代がはじまっている
社会進歩と女性 不破社研所長が講演
新婦人内の党後援会主催

 日本共産党の不破哲三社会科学研究所所長は七日、党本部で「社会進歩と女性」をテーマに講演しました。党の新婦人(新日本婦人の会)内後援会が主催したもの。大会議場をはじめ、ロビーと第二会場にもいっぱいの六百人が参加し、大きくうなずいたり、ときには爆笑したりしながら、約三時間にわたる講演に聞き入りました。

 不破氏は、エンゲルスが百二十年前に『家族・私有財産・国家の起源』で、政治的同権だけでなく、女性差別のない社会をすでに展望し、「女性の公的産業への復帰」によるその実現の道筋を明らかにしていたことを紹介。「この見方は、今日の世界で女性問題を理解する上でも指針になる」と述べました。

 つづいて、世界での女性の地位がどう変わってきたかを紹介。第二次大戦後の世界資本主義の高成長のなかで、「女性の公的産業への復帰」が先行して実現されたこと、そのことと世界的な女性の運動が結びついて、一九七九年の「女性差別撤廃条約」採択にいたったこと、これを契機に、男女同権・差別撤廃のルールにもとづく社会のつくりかえ――いわば「女性の世界史的復権」の時代が始まってきたことを、ILO(国際労働機関)、国連、EU(欧州連合)の取り組みを示して明らかにしました。

 一方、日本は、主な条約は一応批准して形をととのえたものの、実生活での差別の実態は変わらないというきわめて遅れた実態にあり、ILOなど国連諸機関の勧告・意見が集中しています。各国の努力と比較して日本だけが遅れている少子化の事例など、グラフを示した解説に、会場からしばしばどよめきが起こりました。

 不破氏は、この遅れの根本として、利潤第一主義が優先する企業社会のゆがみをあげ、侵略戦争とその時代の体制をよしとする“靖国派”が反動的な応援団となっていることを指摘しました。
 不破氏は、女性差別の撤廃は日本共産党がめざしている「ルールある経済社会」づくりの柱だと強調し、この課題をすすめるうえでの運動論を取り上げ、新日本婦人の会の特徴やはたしている役割にふれたあと、最後に「私たちが生きている二十一世紀は、古いものを乗り越え、新しい力が勝利する激動の時代。『女性の世界史的復権』の時代にふさわしい、大きな力を発揮してほしい」と呼びかけました。

参加者が感想
 不破さんの講演をきき、新婦人愛知県本部内有志後援会の女性(36)は、「女性差別撤廃条約で何回も日本は勧告されているのに、なぜ変わらないのか? 政治家がかかわっているのではと思っていたが、大企業と靖国派といわれる人たちが無視していることが分かりました。少子化問題が深刻なのに手だてもとらない日本政府。女性の力で政治を変えていきたい」と言います。

 民青同盟中央グループ内後援会の女性(25)は、「女性差別撤廃という目標に向かう流れが世界で起きていることが話され、元気になりました。ルールなき異常な経済社会が根源にはあるけど、同時にそれを乗り越えられる時代に自分たちがいるんだと、確信がもてました」と話します。


| 女性差別 | 21:23 | comments(0) | - | pookmark |
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< December 2017 >>
+ SPONSORED LINKS
+ RECOMMEND
+ RECOMMEND
+ RECOMMEND
+ RECOMMEND
+ RECOMMEND
+ RECOMMEND
 (JUGEMレビュー »)

この本は、朝日新聞朝刊の「声」欄に載った、人の胸をうつもの、心がゆさぶられるようなもの九十九編を選び作られたものです。この本が”明日を信じる勇気”になれば幸いです。(編集部)
+ RECOMMEND
臨床精神薬理 第10巻10号 (10)
臨床精神薬理 第10巻10号 (10) (JUGEMレビュー »)

批判的に読まれることをお勧めします。何故か、精神科医は薬剤業界からの寄付金で研究しています。癒着構造はマスコミ等でご承知の通りです。あえて言及いたしません。治験データ改ざん等、問題はたくさんあります。患者より自分の利益を優先します。ペンジジアゼピンがどのような歴史の中で日本で承認されたか調べてみるとよいと思います。未だに、承認に関わった精神科医は欺瞞的な態度をとっています。
+ RECOMMEND
+ RECOMMEND
憲法の力 (集英社新書 399A)
憲法の力 (集英社新書 399A) (JUGEMレビュー »)
伊藤 真
憲法改正論議の必読書です! 法律学科の学生・卒業生は是非、お読みください。
+ RECOMMEND
 (JUGEMレビュー »)

精神科に行く前に読んでください!
+ RECOMMEND
+ RECOMMEND
東京の下層社会―明治から終戦まで
東京の下層社会―明治から終戦まで (JUGEMレビュー »)
紀田 順一郎
下層社会の入門書です!
+ RECOMMEND
寄せ場文献精読306選―近代日本の下層社会
寄せ場文献精読306選―近代日本の下層社会 (JUGEMレビュー »)
日本寄せ場学会年報編集委員会
寄せ場の文献案内です。解説が非常に参考になります。
+ RECOMMEND
天の瞳 幼年編〈1〉 (角川文庫)
天の瞳 幼年編〈1〉 (角川文庫) (JUGEMレビュー »)
灰谷 健次郎
灰谷作品の中で2番目に好きな作品です!
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ RECENT TRACKBACK
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ MOBILE
qrcode
+ LINKS
+ PROFILE
+ OTHERS
このページの先頭へ